つらい腰痛の原因は、悪い姿勢や間違った動作にある事も多いです。
まずは自分で改善できないかな?という方のために、簡単なマッサージをご紹介します。
<ポイント>
腰痛は腰にアプローチすれば改善するかというと、そう単純ではないのが人体の不思議。後頭部、足首、かかと、足裏マッサージで腰痛の原因になっている筋肉をほぐせば、腰痛がやわらぐ事もあります。
腰痛の原因は、椎間板が潰れるなどの明らかに病的なものもありますが、実は他にもあります。
専門家が診てもはっきりわからないような慢性的な腰痛の原因として、心理的な不調、不良姿勢、間違った動作などが引き金となって起こる、お尻の筋肉の緊張もあるのです。
腰は周囲の筋肉によって支えられてるのですが、これらの筋肉がこわばっていると、腰椎に負担がかかり痛みが発生する事があります。
また、デスクワークの際、悪い姿勢で座り続けていると、太ももの筋肉が硬くなり、骨盤を歪ませてしまいます。
そこから腰椎や骨盤が歪み、骨盤内での腸の働きが弱まり、便秘や痔などの症状に至る事も。
悪い姿勢というのは、表面的な見た目の問題だけではなくあなどれません。
そこで様々な要因でこわばった腰周りの筋肉を、自分でほぐし腰痛緩和につながるセルフマッサージをご紹介します。
腰痛を改善するセルフマッサージ
後頭部マッサージ
後頭部をマッサージすると背中の筋肉がほぐれ、背骨の負担が減って腰痛改善につながる事があります。
①後頭部のくぼみに沿って両手の指をあて、左右に隆起している筋肉を感じましょう。
②頭を後ろに倒し、頭の重さを使って持続的に圧をかけます。
仙骨調整
仙骨は腰椎と連携して身体のバランスを取っている部分です。仙骨が前に傾いている人ほど、腰椎とのカーブが大きくなり、反り腰になりやすく、腰への負担が増え、腰痛につながる事があります。
①右側を下にして横向きに寝て、頭の下に丸めたタオルを入れて枕にします。
②仙骨に手の付け根をあて、上下にゆするように持続的に圧をかけます。
また、腰から離れた足首・足裏にも腰痛の原因がある事があります。
足先の血行不良が脚全体の血行不良を呼び、腰の血行不良から腰痛につながるのです。
足首・かかとのマッサージ
①くるぶしの上に両手の親指をあて、気持ち良い範囲で圧をかけます。
②かかとを挟むように手をあて、骨をマッサージするように圧をかけます。
足裏マッサージ
①足裏の中心あたりに両手の親指をあてます。
②息を吐きながら3秒間圧をかけ、1秒休むを5~10回くらい繰り返します。
痛みや硬さを感じる方を多めにマッサージしてみると効果的です。