肩が重い・・・、肩の痛みでなかなか寝付けない、などの肩こりでお悩みではないですか?
今回はそんな肩こり解消に向け、原因の一つ&その解消に役立つストレッチをご紹介します。
「肩甲上腕関節」のしこりが肩こりの原因に
肩甲上腕関節は「けんこうじょうわんかんせつ」と読みます。あまり聞きなれない言葉ですよね。
実はこれは、いわゆる脇の下にことです。脇の下で肩甲骨と上腕骨がつながっている所を専門的には「肩甲上腕関節」と呼びます。
実は、肩こりがひどくて夜中に目が覚めるというくらいの症状が出ている場合、この肩甲上腕関節がうまく動かなくなっている可能性が考えられます。
肩甲上腕関節には、「腕神経叢」(わんしんけいそう)といって、神経の束や、腕の方に流れる血管やリンパ管が通っています。体液循環の要の一つになる部分なのです。
肩こりが慢性化してくると、脇の下=肩甲上腕関節の付近にしこりができてきます。そのしこりとは老廃物が流れていかずに淀みになり、その老廃物のうち粒子の大きなものが淀んでしまった状態です。
こうなると、肩こりだけでなく、肩周辺に不快感を感じるようになります。ひどくなると、耳鳴りや頭痛といった更なる不快な症状を引き起こす場合もあるほどです。
しこりを改善するストレッチの方法
肩甲上腕関節付近のしこりについては、時間をかけながらになりますが、自力で確かに解消に向かえる効果的なストレッチがあります。
今回2つのストレッチをご紹介するので、肩こりにお悩みであれば、ぜひ実践してみてください。
肩甲骨のストレッチ その1
①右側を下にして横向きに寝る。両足は90度に曲げ、背中はまっすぐにする。
②そのまま左手を開いていく。左腕の重みだけで左の肩甲骨が下がっていくのを感じる。
③90秒間そのままの姿勢をキープする。
④ゆっくり戻して30秒休んだら、反対側も同じようにストレッチを行う。
肩甲骨のストレッチ その2
①壁から40センチくらい離れたところに、壁と平行に正座する。
②左腕を肩の高さに上げ、肘を直角に曲げたまま、左の胸を開いていく。
③そこから肩より40㎝くらい上後方へ左腕を伸ばし、5本指で支え、自分の体重をあずける。
④体重をあずけたまま、肘を回す気持ちでゆっくり内回しを10回行う。
⑤続けて外回しをゆっくり10回
⑥ゆっくり最初の姿勢に戻り、3回深呼吸をする。反対も同じように行う。
これらのストレッチを1回実践してみるだけでも軽さを感じられるかもしれませんが、継続こそが重要です。始めたら、1か月以上は日々行ってみてください。。
また、痛みを感じない程度にほどほどな力の入れ具合で行うのも、プラスの効果を得る上では大切です。